- たのむ
- I
たのむ【田の実】(1)「たのみ(田の実){(1)}」に同じ。(2)(「憑」とも書く)陰暦八月一日(朔日)に行われる儀礼や行事, およびそれに伴う贈答品。 また, 陰暦八月一日の異名。→ 田の実の祝いIIたのむ【頼む】※一※ (動マ五[四])(1)相手に, …してくれ, または…しないでくれと願って, それを相手に伝える。 依頼する。
「知人に就職の斡旋(アツセン)を~・む」「友人に伝言を~・む」「人にいわないように~・んでおく」
(2)どう活動・処理すべきなのか知っている人に処理などを依頼する。「引っ越しをするので運送屋を~・んだ」「子供たちをよろしく~・みます」
(3)(「恃む」とも書く)依存しうるだけの能力がそれにあると信じる。 あてにする。「一家の柱と~・む人」「数を~・んで押し切る」「万一を~・む(=メッタニナイ幸運ヲ願ウ)」「~・むに足らず」
(4)信じる。 信用する。「諸弟(モロト)らが練りの言葉は我は~・まじ/万葉 774」
(5)主人・夫・主君としてよりかかる。「~・む人の喜びのほどを心もとなく待ち嘆かるるに/更級」
(6)よその家を訪れて案内を請う。 多く「たのみましょう」「たのもう」の形で感動詞的に用いる。「『~・みませう』と表に子細らしき声つき/浮世草子・禁短気 4」
‖可能‖ たのめる※二※ (動マ下二)期待させる。 あてにさせる。「あひ見むと~・めしことぞ命なりける/古今(恋二)」
頼む木の下に雨漏る頼みにしていたのに, あてがはずれる。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.